2011年07月07日
米一粒の大切さ
先日女子大生と宗像で田植えをしてきました(喜)仕事です仕事。
田植え後昼食をとり、午後からはグループワークディスカッション。
来ていた学生は「グローバリゼーションと食」という授業の受講者でしたので、
簡単にTPPやJAグループの目指す農業の将来像について話をさせていただきました。
質問にあがった「国産を選ぶことの意味」として、
安価な外国産とは価格差があるかもしれないが、
地域の農家、日本の農家、今日見た素晴らしい田園風景・農村を将来に引き継ぐための
「投資」をしていると思って国産を選んで欲しいと説明しました。
自分たちの子供に何を残したいかを考えて欲しいと。
みんな真剣な目で話を聞いてくれました。
キャベツの値段が20円上がっただけで大騒ぎするマスコミを通すと
ややもすれば捻じ曲がって伝わる「食と農」ですが、
顔を合わせて話しをするとしっかり伝わります。
昔は「米一粒の大切さ」を、皆が心のどこかで実感を持っていたはずですが、
現代の子ども達には、
「水田の多面的機能」 「食料戦略の重要性」 「農家が再生産可能な価格」など、
難しい説明を並べなければ、「米一粒の大切さ」に辿りつきません。
体験や農家との触れ合いを通して自ら感じ、また、学習を通して
「自発的」に農業や食料の大切さを意識してもらう場が重要です。
加えて、我々JAグループだけでは、国民ひとりひとり全てに伝えることは難しいため、
多くの農業・農村ファンを生み出し、彼ら彼女らが語り部として食と農の大切さを伝えてくれるような
仕掛けも必要です。
脳が固まってない「話せば分かる」「自分で考える・判断する」世代をいかに農業ファンにするか。
農を固めるには「農を愛する人の育成」が、これから絶対必要になると感じました。
by まよ&ごえもん
Posted by 県青協 at 09:07│Comments(0)
│県青協委員だより